研究課題/領域番号 |
19K19883
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研究機関 | 城西国際大学 |
研究代表者 |
森下 勝行 城西国際大学, 福祉総合学部, 准教授 (50768611)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | スティフネス / 神経筋電気刺激 / 超音波刺激 / ストレッチング / ホールドリラックス |
研究実績の概要 |
本研究では、拘縮の要因とされる筋・関節の硬さ(スティフネス)をより早期に改善する効果的・効率的なリハビリテーションを開発するため、神経筋電気刺激(NMES)と超音波刺激およびストレッチングを複合した新たな拘縮治療の開発を進めている。本研究で実施するストレッチングは筋収縮後のリラクゼーションを利用したホールドリラックスとアゴニスト・コントラクトリラックスを採用している。本来ならば、ホールドリラックスやアゴニスト・コントラクトリラックスは対象者自身の随意収縮を必要とするが、運動麻痺や筋力低下により随意収縮が困難な症例でも可能となるよう、NMESによる筋収縮を利用したストレッチング法を考案した。これに加えて、筋深部の加温が可能な超音波刺激を同時施行する新たな手法を検討している。 今年度においては、研究環境上の事由により筋スティフネス評価に使用予定であった超音波エラストグラフィーが、shear wave elastographyからstrain ratio elastographyの機器に変更となった。今回、新たな計測機器となったが、データ測定および解析は問題なく実施可能であり、研究継続に影響はない。本実験は、COVID-19の感染拡大によって遅延していたが、課題1「NMESを用いたホールドリラックスと超音波刺激およびストレッチングの併用効果の検証」に関するデータ収集は終了した(現在データ解析中)。今後は、課題2「NMESを用いたアゴニスト・コントラクトリラックスと超音波刺激およびストレッチングの併用効果の検証」に移行し、実験を進めていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本申請課題は、今年度までに課題1・2の全てを終了する予定であったが、COVID-19の感染拡大によって被験者リクルートや実験遂行が難しくなり、研究を十分進展させることが困難であった。今後は、COVID-19の感染拡大状況に応じながら十分な感染対策を施し、可及的に実験を進めていきたい。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、課題2「NMESを用いたアゴニスト・コントラクトリラックスと超音波刺激およびストレッチングの併用効果」を検証する。随時,研究協力者と相談しながら実験や解析を進め論文執筆を進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額が生じた理由は、参加予定であった学会がオンライン開催になり旅費支出が無かったこと、人件費・謝金がボランティアの協力により未使用となったためである。使用計画は、実験遂行に必要な消耗品の購入に使用する。
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