研究課題
若手研究
脳卒中片麻痺患者において、肩関節屈曲の主導筋である三角筋前部線維の活動の強弱と脳卒中患者の異常な筋シナジーに関連する上腕二頭筋、大胸筋等の活動の強弱が独立した要素として存在することがわかった。また、脳卒中患者の運動時に最適な介助をすると、三角筋の筋活動を落とさない、もしくは向上させることが証明された。続いて、肩機能障害に対するロボットリハビリテーションの効果の検証介入を行った。脳卒中慢性期患者の肩挙上機能障害に対し、ロボットにより重力をアシストした肩挙上訓練を行い、運動機能の改善を示した。
リハビリテーション
本研究は、1,「筋力」ではなく「筋協調(筋シナジー)」に着目しており、2.1に基づく「適切な量の介助」を行うことで運動学習を促進を行っている、さらに3.難易度が高い肩関節屈曲運動をターゲットにしている、ということで革新的でありながら、理論的に汎用性が高い。また、脳卒中による運動麻痺患者の対象者の多さからも、それらの方々の運動機能改善、社会復帰に寄与することが期待される。