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2019 年度 実施状況報告書

ストレッチングによる筋スティフネス減少メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K19890
研究機関新潟医療福祉大学

研究代表者

中村 雅俊  新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 講師 (20735287)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードストレッチング / 筋スティフネス / 応力緩和
研究実績の概要

本研究はストレッチングにおける筋スティフネス減少効果に関連する因子を解明するために以下の2つの実験を行った.研究①においては,健常男女63名を対象に,スタティックストレッチング中に生じる応力緩和減少とストレッチング介入前後の関節可動域および受動的トルクの変化との関係を検討した.その結果,応力緩和減少はストレッチング介入における受動的トルクの変化と関連があることが示唆された(r=0.608).また,研究②において,健常男女65名を対象にストレッチング強度とストレッチング介入前後の関節可動域・受動的トルクの変化との関係性を検討した.その結果,ストレッチング強度は関節可動域の変化量と関連することが明らかとなった(r = 0.444).一方,ストレッチング強度と受動的トルクの変化量に有意な相関関係が認められなかった.これらの結果より,強度の強いストレッチングの方が,関節可動域の増加には関連するが,筋スティフネスを減少については関係がないことが明らかとなった.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究は,ストレッチングによる筋スティフネス減少に関連する因子を明らかにすることである.今年度は,ストレッチング中に生じる応力緩和減少およびストレッチングの強度が筋スティフネスに及ぼす影響について検討することを目標としていた.前述の通り,応力緩和減少およびストレッチング強度と筋スティフネス減少効果の関係性について明らかにすることが出来た.この内容を学会発表を2回行えており,現在,この内容をまとめて論文として執筆,投稿中であり,進捗状況はおおむね順調に進展していると考えている.

今後の研究の推進方策

本年度の予定は,ストレッチング構成要素である伸張強度・時間の影響を明らかにするため,異なる伸張強度・伸張時間を用いたストレッチングを行い,筋スティフネス減少効果を詳細に検討する.これらを通して,筋スティフネス減少にストレッチング構成要素である伸張強度・時間の影響を明らかにすることを目的とした研究を行う予定である.

次年度使用額が生じた理由

今年度の研究は順調に進捗したと考えられるが,予定していた実験機器の購入を次年度に回したため,少々,使用額と予定額が異なってしまった.しかし,次年度の実験を行うために機器を購入を予定しているため,特に大きな研究予定の変更はないと考える.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] ストレッチング中の応力緩和が ROMおよび受動トルクに及ぼす影響2019

    • 著者名/発表者名
      深谷泰山,中村雅俊,佐藤成,清野涼介,八幡薫,稲葉和貴,西下智,大西秀明
    • 学会等名
      第74回 日本体力医学会大会
  • [学会発表] スタティックストレッチングの強度がROMおよび受動トルクに及ぼす影響2019

    • 著者名/発表者名
      深谷泰山,中村雅俊,佐藤成,清野涼介,八幡薫,稲葉和貴,西下智,大西秀明
    • 学会等名
      第24回日本基礎理学療法学会学術大会

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公開日: 2021-01-27  

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