研究課題/領域番号 |
19K19903
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
大湊 麗 新潟大学, 医歯学総合病院, 特任助教 (90648289)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 口唇口蓋裂 / 二段階口蓋形成手術法 / 言語成績 |
研究実績の概要 |
口唇口蓋裂の治療は出生直後から青年期まで長期にわたる。主たる治療目的は良好な顎発育と言語機能獲得であり、最終的に形態と機能の調和がとれた治療体系の確立に向けて、その有効性と問題点を検証していく責務がある。また、各施設間で治療体系を比較検討するうえで、患児の発育が完了した青年期までの長期的な治療成績を明らかにする必要がある。そこで、新潟大学顎顔面口腔外科では、1983年より欧州の先駆的な治療体系を参考に、二段階口蓋形成手術法(口蓋形成を軟口蓋と硬口蓋の二段階に分ける方法)を施行してきた。当科の過去の研究成果により、1996年に軟口蓋形成術法を変更し、顎発育だけでなく言語機能獲得にも可及的良好な治療成績を報告してきたが、言語成績の更なる向上を目指し、2010年には硬口蓋閉鎖時期を5歳半から4歳へ早期移行した。本研究では、この硬口蓋閉鎖時期の早期移行が長期的な言語機能獲得に有効かどうか、硬口蓋閉鎖術を4歳で施行した群(早期群)と5歳半で施行した群(晩期群)の4歳時から16歳時までの長期的な言語成績を、音声言語の聴覚判定と音響特性の定量評価により調査分析し、比較検討することで解明する。まず、本年度はこれらの調査分析を継続する段階にあり、本研究は計画的に進んでいる。また、本研究データをより裏付けるべく、患児の顎発育に関する分析を追加検討し、多方面からの検証へと研究は発展している。次年度は現行の調査分析を引き続き行い、最終的な結果の集積へと進める予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究は計画的に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
臨床データをより裏付けるべく、必要な分析を追加検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究計画を再検討し、必要経費を次年度以降に見送ったため。
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