本研究では後出しじゃんけんを元に考案した後出しボディーじゃんけん遂行時の脳活動についてNIRSを用いて確認ができた。後出しボディーじゃんけんは体を使用してジャンケンの手を出すもので、運動の要素があり、かつ新しい手の形に変換して手を出すという、反応の切り替えも要求されるものである。後出しで負ける条件は、相手に勝つことがステレオタイプとされる反応をあえて抑えて負ける手を出すために葛藤が生じ、それにより前頭葉を賦活すると考えられる。以上の要素を持つと考えられる後出しボディーじゃんけんは、健康維持のための運動プログラムや認知活動の一助となりうると考えられる。
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