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2019 年度 実施状況報告書

日本版子どもの活動・参加に関する評価法の開発‐特別なニーズがある子どもへの活用‐

研究課題

研究課題/領域番号 19K19906
研究機関名古屋大学

研究代表者

五十嵐 剛  名古屋大学, 医学系研究科(保健), 助教 (50735199)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード作業療法 / 日常生活活動 / 社会参加 / 幼児
研究実績の概要

現在わが国の小児リハビリテーション領域で用いられている評価法は、発達検査による能力の発達状況や日常生活動作に関するものが中心であり、幼児の地域生活を包括するような活動・参加をとらえることのできる評価法が存在しない。
本研究では、アメリカの作業療法士により開発された幼児の活動・参加に関する評価法であるPreschool Activity Card Sort(以下PACS)の日本版開発に向けて、日本版PACSに含まれる活動・参加項目の絵カード作成と、併存的妥当性および再検査信頼性の確認を行うことを主要な目的とする。
今年度は日本版PACSに含まれる全98アイテムの絵カード作成を進めた。PACSは活動・参加項目を絵カードで示すことで評価が短時間で効率的に実施できるという利点があるため、絵カードが意図した活動・参加項目を正確に反映できているか否かは重要なポイントである。日本版PACSには「しりとりをする」といった言語を伴う活動・参加項目も含まれるため、絵カードは写真ではなくイラストで作成することとし、イラスト業者に作成を委託した。業者により提示されたラフ案は研究代表者の他、保育士や幼児の養育者など多様な複数人で確認し、絵カードが活動・参加項目の内容を的確に描写できているかを検討しながら作成を進めた。日本版PACSに含まれる活動・参加項目については国内関連学会での発表や国際誌への論文掲載を行い、広く存在が周知され、完成後に利用されるよう努めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初は絵カードの完成を年度内に完成させることを目標としていたが、見込みよりイラスト制作と複数人での確認作業に時間を要したため進捗がやや遅れた。

今後の研究の推進方策

絵カードの制作はほぼ完了している。絵カードの制作が完了次第、速やかに日本版PACSの併存的妥当性と信頼性の確認作業を行う。

次年度使用額が生じた理由

日本版PACSの絵カード作成を業者に委託するための金額を計上していたが、当該年度中にイラストが完成しなかったため次年度使用額が生じた。繰り越された金額は計画通りイラスト作成代金として使用し、翌年度分の助成金は日本版PACSの妥当性と信頼性の検討のための研究に使用する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Items Selection for the Japanese Version of the Preschool Activity Card Sort2020

    • 著者名/発表者名
      Igarashi Go、Karashima Chieko、Uemura Jun-ichi
    • 雑誌名

      OTJR: Occupation, Participation and Health

      巻: 40 ページ: 166~174

    • DOI

      10.1177/1539449220906794

    • 査読あり
  • [学会発表] 日本版Preschool Activity Card Sortの開発2019

    • 著者名/発表者名
      五十嵐 剛、上村 純一、辛島 千恵子
    • 学会等名
      第53回日本作業療法学会

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公開日: 2021-01-27  

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