研究課題
若手研究
本研究の目的は、子どもの活動と参加に関する評価法である日本版PACSを開発することであった。本研究期間において、まず日本版PACSに含まれるアクティビティ項目の絵カードを作成した。次に、特別なニーズがある子どもの活動参加評価を、実際に日本版PACSを用いて行った。結果、特別なニーズがある子どもの活動参加状況はカテゴリーごとに偏りがあること、感覚処理特性との関連があることが見出された。
作業療法学
これまで日本国内で使用可能な就学前児の活動参加を定量的に評価することのできるツールは存在しなかった。本研究により日本版PACSの開発を行ったことで、今後地域で働く作業療法士らが対象児の生活全体を捉えて支援・介入を行うことや、多職種や養育者と支援目標や理解の共有や容易になること等が期待される。また、疾患や障害毎に特徴的な活動参加パターンの分析等、今後の研究への波及効果も高い。