本研究では、慢性期内包出血モデルの作製に成功し、慢性期リハビリテーション(リハビリ)後の運動機能回復能を検討した。慢性期リハビリ後の運動機能回復能には一定のばらつきが認められた。さらに、AMPA受容体を標識するPositron emission tomography (PET) probeの[11C]K-2を用いて、脳内AMPA受容体密度の変化を検討したところ、損傷側の運動野にAMPA受容体密度の高集積を認めた。また、運動機能回復能とAMPA受容体密度との間に相関関係も認められた。これらの結果は慢性期リハビリにおいてもAMPA受容体が重要な役割を果たしていることが示唆された。
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