健常若年者において、O脚の人は、X脚の人と比較して、歩行中の膝内反モーメントが大きく、膝関節の内側にかかる負荷が大きい。しかし、O脚の人でも、内側広筋の筋量が発達している人は、膝内反モーメントが小さい。このことから、内側広筋を発達させることが、O脚が原因で発症や進行する原発性内側型変形性膝関節症を予防できる可能性が示唆された。 1歳時までの運動発達状況は、その後の幼児期のO脚アライメントに影響は及ぼさないが、2歳児および3歳児で皮下脂肪が厚い幼児は、O脚であり、さらに内側広筋の筋量が少ないことが分かった。よって、1歳から3歳までの肥満は、O脚や内側広筋の発達に影響を及ぼすことが示唆された。
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