本研究はバランス練習ロボット(Balance exercise assist robot: BEAR)を用いた8週間の姿勢バランス練習の効果をランダム化比較試験により検証した。対象者はロコモ・フレイル外来からリハビリ科に紹介された65歳以上で歩行が自立している者とし、ブロックランダム法により運動指導群とBEAR練習群、外来リハビリ群の3群に均等に割り付けられた。90名中84名が8週間のプログラムを完遂した。Covid-19蔓延の影響により解析対象者が想定より少なかったが、BEAR練習により姿勢バランス能力、とりわけ姿勢制御能力と、転倒に対する自己効力感が改善することが検証できた。
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