回復期リハビリテーション病棟におけるサルコペニアと栄養状態改善のための検証を行った。運動器疾患患者を対象に通常の運動療法に加え1日6gのBCAA(必須アミノ酸)を含む栄養付加を行い、入棟時・退棟時および退棟1ヶ月後のサルコペニアや低栄養状態の変化を評価した。対象者42名(平均年齢80.3歳)のサルコペニア有症率は入棟時36%、退棟時38%、退棟1ヶ月後18%、低栄養の割合は入棟時55%、退棟時51%、退棟1ヶ月後42%と、入棟中は大きな変化はないものの、退棟後やや遅延してサルコペニアや栄養状態が改善する可能性が示唆された。今後退棟後のフォロー期間を含めたRCTデザインによる比較等に繋げていく。
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