本研究では,セッションRPE法とフィットネスー疲労モデルに基づく数理モデルにより,女性陸上競技選手のトレーニング負荷の定量化とコンディショニングの有用性を検討した.数理モデルを用いたFitness, Fatigue,Preparednessの推定により,重要試合に向けてコンディショニングが行えていることを定量的に示すことができた.また,トレーニング介入を行った結果,重要試合におけるPreparednessが高値を示し,自己記録を大幅に更新する事例が複数みられた.これらから,女性陸上競技選手におけるセッションRPE法およびフィットネスー疲労モデルにもとづくコンディショニングの有用性が示された.
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