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2021 年度 実施状況報告書

個人の動作パターンに応じた簡易式動作フィードバックシステムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 19K19960
研究機関南山大学

研究代表者

飯田 祥明  南山大学, 理工学部, 准教授 (40711172)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードマーカーレス / モーションキャプチャ / フィードバック / スポーツ動作
研究実績の概要

2021年度における本研究の主な実績はスポーツにおける投動作を対象としたノンマーカー方式でのモーションキャプチャ装置を用いたフィードバックシステムを構築したことである。昨年度実施したAzureKinectのマーカー式測定による関節角度の精度に関する実験によって、測定周波数が高くない深度センサーでは、末端部の関節角度や関節角度の角度のピーク間所要時間の精度が高くないことが示唆された。これは末端部の速度が大きい投動作では撮影画像上でのマーカーが残像化してしまったためであると推察された。そこで2021年度は、ノンマーカー方式でのモーションキャプチャ技術を用い、フィードバックシステムの構築を進めた。
具体的にはPoseCap(フォーアシスト社)というノンマーカー式の動作測定ソフトとMATLABを用い、動作中の関節角度を計算し、それをパフォーマンスレベルごとにスティックピクチャの平均化をおこなうシステムが構築できた。その過程でバスケットボールのフリースローのパフォーマンスは非常に細微な動作の違いから生じるため、パフォーマンスレベルがより明確に動作の違いと関連する運動を選択する必要があることが判明した。現時点では、シュート動作を模した投動作による投距離をパフォーマンス指標として設定し、被験者が投距離による動作の違いを認識できることを確認している。
また、昨年度行ったAzureKinectのマーカー式測定による関節角度の精度に関する実験データを論文として投稿した。この論文に関しては2022年6月ごろ掲載予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2021年度は所属先で対面での研究活動が緩和され、精度検証やフィードバックシステムの構築といった実験を実施できた。ただし、2020年度の研究活動の制限の影響から、当初の計画からは遅れている現状である。

今後の研究の推進方策

2022年度は、動作のフィードバックの即時性と正確性を高めることが第一の課題である。そのうえで、フィードバックの効果検証を進めていく。

また、学会大会や学術論文での研究結果の公表も進めていく。

次年度使用額が生じた理由

研究計画に遅れが出たため、学会出張費や論文校正費、被験者謝金などが支出されなかったため。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Azure Kinect を用いたバスケットボールのシュート動作中のマーカー式関節角度測定の精度検証2022

    • 著者名/発表者名
      飯田祥明、秋葉俊貴、藤井勝之、奥村康行
    • 雑誌名

      アカデミア(人文・自然科学編)

      巻: 24 ページ: -

    • オープンアクセス

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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