研究課題/領域番号 |
19K19964
|
研究機関 | 大阪歯科大学 |
研究代表者 |
田中 佑人 大阪歯科大学, 歯学部附属病院, 講師 (10711038)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
|
キーワード | 噛み締め / マウスガード / 体幹安定 / 頭部外傷 / 脳振盪 / スポーツパフォーマンス |
研究実績の概要 |
今回、噛み締め、あるいはマウスガードの使用がスポーツ時の体幹安定におよぼす影響を調べることを目的として研究を進めている。対象は若年健常有歯顎者8名。日常動作に影響する整形外科疾患や神経疾患を有する者は除く。重心動揺計上で、両腕を地面と平行に伸ばし、手掌を広げた状態を維持させる。振り子荷重装置で手掌に衝撃を加えた時の予測的姿勢制御(APA)と頭部の加速度を各条件間で比較した体幹安定性は5つのパラメータすなわち①体幹筋筋活動のOnset、②体幹筋筋活動量、③足底圧重心(CoP)の移動開始から被験動作完了までの時間、④CoP総軌跡長、⑤CoP最大変位量をアウトカムとし、頭部加速度についてはカスタムメイドマウスガードおよびセンサ貼付用ジグに貼付した加速度センサにより得られた加速度の最大値とした。それらパラメータを、1) マウスガード無し・噛み締め無し、2) マウスガード無し・噛み締めあり、3) マウスガードあり・噛み締め無し、4) マウスガードあり・噛み締めありの4条件間で比較した。 振り子荷重に対する体幹安定というアウトカムを検証することにより、マウスガードあるいは噛み締めがスポーツパフォーマンス発揮時の体幹安定に対しておよぼす影響を考察し、また頭部加速度を検証することにより、スポーツ時の頭部外傷の予防効果について考察することができると考えている。上記2点について、国際誌への投稿を目指し、執筆中である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
国際誌への投稿を目指し、執筆中である。
|
今後の研究の推進方策 |
研究計画はおおむね順調に進展しており、研究計画の変更なし。
|
次年度使用額が生じた理由 |
超過しないよう調整して予算を執行した。結果として次年度使用額は生じたが、高額ではないため、適切な執行であったと考える。
|