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2022 年度 実施状況報告書

脱水がサービス精度を低下させる機序の解明と水分補給戦略の構築

研究課題

研究課題/領域番号 19K19981
研究機関北翔大学

研究代表者

黒田 裕太  北翔大学, 生涯スポーツ学部, 准教授 (30784128)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード水分損失 / テニス / 2ndサービス / 実行機能 / 筋力
研究実績の概要

運動における一過性の体重減少は,体重あたりの水分損失率として評価され,一般的には脱水症状と言われる.脱水症状は,有酸素性および無酸素性の運動能力低下や環境温度の違いにより運動能力への影響が異なることが報告されている.体内の水分損失は,運動による体重変化や運動後の尿や血液を採取することにより把握することが可能である.それらの評価を用いた研究では,運動能力の低下を報告する研究に留まっており,競技特有のパフォーマンスに与える影響を報告した知見は乏しい.本申請課題は,水分損失がテニス競技の2ndサービス精度に与える影響およびパフォーマンス低下の要因を検討することを目的としている.本申請課題から得られる成果は,テニス競技の試合中におけるサービス精度の維持や低下抑制に貢献するだけではなく,暑熱環境下で実施するスポーツ競技に脱水を防ぐコンディショニング戦略の重要性を提案することができる.得られる成果としては,テニス競技における脱水症状と競技パフォーマンスの関連性を示すことができるほか,今後これらを基礎とした栄養介入方法の基盤構築が成されれば,テニス競技に留まらず競技横断的な波及効果が期待される.2022年度の実施計画としては,室温40℃および湿度が40%の高温環境下において,水分損失率が1)0%および,2)2%の条件で,水分損失がサービス精度に与える影響および要因の検討を実施予定としていた.コロナ禍の中ではあったが,2020年4月以降に,実験に使用するプロトコルの修正,測定項目の見直しおよび研究施設の環境整備を実施し,研究実施計画通りに実施する目処が立った状況となったこともあり,概ね計画通り実行できた.しかし,昨年度までの遅れもあることから,2023年度も引き続き実験を実施する必要がある.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

2021年度までに,水分損失率が1)0%,2)1%および,3)2%の3条件で,水分損失がサービス精度に与える影響および要因の検討を実施することができた.コロナ 禍の中ではあったが,2020年4月以降に,実験に使用するプロトコルの修正,測定項目の見直しおよび研究施設の環境整備を実施した.その結果,研究実施計画 通りに実施する目処が立った状況となったこともあり,2022年度は,概ね計画通り実行できた.しかし,昨年度までの遅れもあることから,2023年度も引き続き 実験を実施する必要がある.

今後の研究の推進方策

今後は,引き続きデータの収集を続け,データの分析を実施する.それに伴い学会発表や論文化を進める.

次年度使用額が生じた理由

実験協力者および被験者への謝金に使用予定である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Association between perceived exertion and executive functions with serve accuracy among male university tennis players: A pilot study2023

    • 著者名/発表者名
      Kuroda Yuta、Ishihara Toru、Mizuno Masao
    • 雑誌名

      Frontiers in Psychology

      巻: 14 ページ: 1007928-1007928

    • DOI

      10.3389/fpsyg.2023.1007928

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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