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2019 年度 実施状況報告書

疫学調査に基づく肉離れの予防トレーニング法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K19983
研究機関帝京平成大学

研究代表者

大垣 亮  帝京平成大学, 現代ライフ学部, 講師 (00648876)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード肉離れ / 疫学調査 / 記述疫学 / 外傷・障害調査 / 対人スポーツ / ラグビー / 予防トレーニング
研究実績の概要

肉離れは,スポーツ選手が良く経験する外傷の一つであり,再発率も高く競技復帰後のスポーツパフォーマンス発揮を制限する場合が多い.したがって,受傷するリスクが高い選手を事前に把握し,予防することが極めて重要である.肉離れの予防方法を開発するには,縦断的な疫学調査結果を元に,その原因や危険因子を特定し,予防対策の導入とその効果検証を行うことが必要である.そこで,本研究では,縦断的に肉離れの疫学調査を行い,肉離れの原因や危険因子を明らかにした上で,予防トレーニング法を立案し,その効果の検証を行う.この結果を元に,科学的な根拠に基づいた肉離れに特化した予防トレーニング法の提案を目指す.
本年度は,スポーツ現場での縦断的な肉離れの疫学調査の結果をまとめた.具体的には,ラグビー選手を対象に肉離れの発生率,重症度,受傷機転などについて分析した.ラグビーにおいて,参加1000時間当たりの肉離れの発生率は1.08件で,試合での肉離れ発生率(13.38件)は,練習時(0.66件)よりも高かった.肉離れの発生率が最も高い部位はハムストリングスであり,ハムストリングスの肉離れによる競技の離脱日数は平均で26.8日であった.肉離れの38.5%はランニングプレーで発生していたが,26.9%はコンタクトプレーでも発生していた.これらの結果は,日本アスレティックトレーニング学会誌に論文として投稿した.肉離れの予防トレーニングを立案する上で,受傷機転は貴重な情報である.今年度は,特に発生率の高いハムストリングスの肉離れに焦点を当てて,主な受傷機転であるランニングやコンタクトプレー時の様相について分析をする予定である.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

計画の第1段階である肉離れの発生状況(発生率,重症度,受傷機転)について一定の見解を得た.

今後の研究の推進方策

引き続きスポーツ現場での疫学調査を行い.ハムストリングスの肉離れの受傷機転について,ランニングプレーやコンタクトプレー時に着目して分析する.

次年度使用額が生じた理由

予定していた統計手法が出来なかったため,統計ソフトのオプションライセンス購入を行わなかった.次年度では解析方法を再検討する.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] 男子大学生ラグビー選手における肉離れの疫学調査2020

    • 著者名/発表者名
      大垣 亮, 大竹 源人, 中根 聡子, 小笹 由希子, 菅野 陽介, 村上 大記, 谷川 聡, 竹村 雅裕
    • 雑誌名

      日本アスレティックトレーニング学会誌

      巻: 5 ページ: 123-132

    • DOI

      10.24692/jsatj.5.2_123

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2021-01-27  

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