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2023 年度 実施状況報告書

Lean Mass Indexと月経異常の関連について

研究課題

研究課題/領域番号 19K19986
研究機関順天堂大学

研究代表者

奈良岡 佑南  順天堂大学, 大学院医学研究科, 博士研究員 (50828522)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2025-03-31
キーワード月経随伴症状 / PMS / 生活習慣
研究実績の概要

近年、日本における女性の就業率は着実に上昇している。女性の約8割が月経痛や月経前症候群(PMS)を経験している。これらの症状は、女性のQOLや仕事の生産性を低下させ、経済的損失につながる。本年度は20歳から39歳の健康な日本人女性321人を対象としたこの横断研究を行い、月経痛を引き起こす可能性のある生活習慣関連因子や栄養摂取量を明らかにすることを目的とした。参加者は体組成測定、食事調査票(BDHQ)と月経状態、運動、睡眠、朝食摂取などの生活習慣アンケートに回答した。アンケート結果に基づき、参加者は月経痛の重さによって重いグループと軽いグループに分けられた。カイ二乗検定とウィルコクソンの符号順位和検定を用い、2群の月経痛の重症度を比較した。月経痛が重い群では、魚を含む動物性蛋白質、ビタミンD、ビタミンB12の摂取量が有意に低く(p<0.05)、朝食摂取頻度、入浴頻度も低かった(p<0.05)。また、PMS症状の発現率は、体重が重い群で有意に高かった(p<0.05)。この結果から、動物性タンパク質の摂取量の少なさに付随するビタミンや脂肪酸の不足、また、朝食や入浴の頻度が月経痛の重さと関連していることが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

予定していた全ての測定を終えて、論文を執筆し、更なる解析を行なっている。

今後の研究の推進方策

今後はPMSと生活習慣について解析を行う予定である。また、筋肉量や脂肪量、食品摂取状況と月経異常の関連について明らかにし、論文を執筆する。本課題で明らかとなった結果は女性アスリートのコンディショニングのためのエビデンスとして、普及させていく。

次年度使用額が生じた理由

当初、本研究にかかる測定を2020年から行う予定であったが、感染症により実施できたのが2022年からとなり、計画が全体的に遅延したため。次年度使用額は、学会発表と論文投稿費用として使用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件)

  • [雑誌論文] The Impact of 5-Aminolevulinic Acid Supplementation on Redox Balance and Aerobic Capacity2024

    • 著者名/発表者名
      Saga Norio、Hu Ailing、Yamaguchi Takuji、Naraoka Yuna、Kobayashi Hiroyuki
    • 雑誌名

      International Journal of Molecular Sciences

      巻: 25 ページ: 988~988

    • DOI

      10.3390/ijms25020988

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Severity of Menstrual Pain Is Associated with Nutritional Intake and Lifestyle Habits2023

    • 著者名/発表者名
      Naraoka Yuna、Hosokawa Momo、Minato-Inokawa Satomi、Sato Yuichi
    • 雑誌名

      Healthcare

      巻: 11 ページ: 1289~1289

    • DOI

      10.3390/healthcare11091289

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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