研究課題/領域番号 |
19K19988
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
中島 理恵 日本大学, 薬学部, 講師 (50708667)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 若手アスリート / 健康教育 / アンチ・ドーピング / 教育教材 / 薬剤師 |
研究実績の概要 |
令和3年度は、令和元年度~令和2年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、多くの大学でオンライン授業が継続された。従って、本研究で予定していた対面での健康教育活動の実施の目途が立たず、研究の延長を余儀なくされた。しかしながら、令和4年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止の対策も進み、多くの大学等で対面授業が再開されたことから、研究協力校の高等専門学校および大学の学生に向けた健康教育の実施を行うことができた。教育の実施にあたっては、令和3年度までに作成された漫画形式の健康教育教材の冊子、健康教育の評価に使用するアンケートおよび教育時に用いるワークシートを使用した。健康教育の実施前に研究協力校との日程調整等の打ち合わせや倫理審査の申請を行い、承認を得た。 健康教育は、研究協力校の高等専門学校および大学の学生合わせて280名に対して実施された。教育時間は60分とし、研究者が作成した漫画形式の健康教育教材の冊子およびワークシートを用いた。教育開始前には、学生らの元々の健康に関する知識や行動に関する情報を収集するため、アンケートによる調査を行った。健康教育のおよそ3か月後に再度アンケートを実施し、健康教育による学生たちの健康知識や行動の変化を調査した。結果、アンチ・ドーピングに関する知識、日々の食事行動およびメンタルヘルスについて有意な変化がみられた。特に、漫画によってストーリーベースで学んだ項目については顕著に改善がみられ、漫画をはじめとするエンターテイメント性のある教育教材の効果が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナウイルス感染拡大防止のための措置が緩和され、対面での健康教育の実施が可能となったため。
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今後の研究の推進方策 |
①令和4年度に大学のスポーツ関連学部及び高等専門学校の協力を得て実施した若手アスリート向けの健康教育教材を用いた健康教育の結果をまとめ、報告書及び学会、学術雑誌への投稿をもって広く社会に発信する。 ②教育教材の国際化に向けて教育教材の翻訳や教育実施国の状況に合わせた本教材の修正を行う。 ③国際版の健康教育教材を他国に広める。
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次年度使用額が生じた理由 |
令和4年度においては、令和元年度~令和3年度に新型コロナウイルス感染症拡大の影響で中断を余儀なくされていた、対面での教育研究を開始した。しかし、研究結果の解析や他国での研究を年度内に終了することはできず、当該研究の延長を申請し、令和4年度中に使用する研究費も繰り越しとなった。繰り越された研究費は、令和5年度に予定されている海外版の教材の印刷や研究の成果発表のための学会参加および旅費、論文発表に関連する英文校正費や掲載費等として使用する予定である。
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