研究課題/領域番号 |
19K20000
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研究機関 | 仙台青葉学院短期大学 |
研究代表者 |
遠藤 康裕 仙台青葉学院短期大学, リハビリテーション学科, 講師(移行) (50805306)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | SEBT / Deep squat / 投動作 / 三次元動作解析 |
研究実績の概要 |
本研究では、学童期野球選手に対して、基本的運動能力としての走動作、跳動作、投動作と、機能的動作能力としてのDeep squat(深いしゃがみ込み動作)、Lower extremity side reach(立位での動的バランス動作)の動作解析を用いて、その特徴を明らかにするとともに各動作の特徴と障害発生の関連を明らかにすることを目的としている。 2021年度は、これまでに収集したDeep squat、Lower extremity side reach、跳動作、投動作を運動発達の視点から定性的な分析を行うとともにビデオ画像から三次元動作解析を行った。投動作においては小学低学年を中心に運動発達的な分析結果からも未熟な動作が確認され、中・高学年でも体幹、股関節の運動は一部未熟さが確認された。投動作とLower extremity side reach動作時の特徴には関連する点もみられた。三次元動作解析では骨盤に対する体幹回旋運動の量・質が成熟した動作とは異なる傾向がみられた。現時点では関節可動域、体幹安定性の機能と動作との関連は明らかになっておらず、今後対象者数を増やし追加検討していく。 機能的動作、基本的動作の前年からの縦断的な変化の分析については、新型コロナウィルス感染拡大のため対面での測定が実施できず、追加データ収集が困難であったため2022年度以降の検討課題とする。 また、成人男性を対象としたStar excursion balance test動作の3次元動作解析を行い、下肢筋力との関連を検討した。支持側、リーチ側の下肢筋力および最大リーチ時の姿勢とリーチ距離に有意な関連がみられ、リーチ方向による特徴も明らかになった。成人男性の動作をもとに本研究の対象者である学童野球選手の特徴を検討していく指標とする。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウィルス感染拡大のため、対面でのデータ収集が困難であった。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度は5~6月に各動作、身体機能の理学療法評価を実施し、追加データを含め動作の定性的分析、三次元動作解析を行う。身体機能との関連の検討、さらには2020年度にデータを収集できた対象者に関しては、経時的な変化を分析する。 これらのデータを解析し学会発表、論文公表を計画している。
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次年度使用額が生じた理由 |
データ収集のための機器整備費、消耗品の購入が必要である。 研究成果の公表のための学会参加、および論文公表のための英文校正費、論文掲載費が必要である。
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