• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実績報告書

基本的運動能力、機能的動作能力の解析から学童期野球選手の障害因子を解明する

研究課題

研究課題/領域番号 19K20000
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

遠藤 康裕  福島県立医科大学, 保健科学部, 講師 (50805306)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード投球障害 / 成長期 / 基本的動作能力 / 機能的動作能力
研究実績の概要

本研究では、学童野球選手に対して、基本的動作能力としての走動作、跳動作、投動作と、機能的動作能力としてDeep squat(深いしゃがみ込み動作)、Lower extremity side reach(立位での動的バランス動作)の動作解析を用いて、その特徴を明らかにするとともに各動作の特徴と障害発生の関連を明らかにすることを目的としている。
2023年度は42名の測定、分析を行った。研究機関で延べ110名(実数89名)の測定・分析が完了した。縦断的に観察できたのは21名であった。投球側上肢の疼痛既往があったものの割合は12%であった。
Deep squat、Lower extremity side reach、跳動作、投動作の定性的な分析、三次元動作解析を行うととともに、縦断調査が可能でった対象者は前回からの変化を検討した。さら
に、機能評価との関連を分析した。跳躍動作、投球動作ともに、動作の段階にはばらつきが大きかった。跳躍動作では、「踏切時の膝、股関節、体幹の十分な伸展」、「跳躍中の体幹前傾維持」、「着地時の前方への下肢の振り出し」で不十分な選手の割合が多かった。投球動作では、「Foot plant時の体幹の開き」、「ball release時、フォロースルー時の体重移動」、「バックスイング時の体軸回旋」で不十分な選手が多かった。跳躍動作と投球動作の関連では、跳躍動作時に「上肢を前方に振り出すが肘の伸展が不十分」であるパターンの選手では投球動作時に体幹の回旋が早期に起こっているものよりも「早期の回旋が抑えられている」ものが多かった。また、投球動作で「グローブ側上肢を引き戻し動作があるが不十分」であるパターンの選手では跳躍動作の「踏切時に下肢・体幹が完全に伸展している」ものが有意に多かった。
以上の結果は昨年までの分析結果を大きく相違なかった。投球時痛の既往の有無と基本的動作能力、機能的動作能力との関連は明らかでない。

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi