クライオセラピーはスポーツ現場や医療現場において運動器局部 の外傷や肉体疲労のケアとして古くから汎用されているが、その分子メカニズムや治療効果は未だ明らかでない。そこで本研究ではクライオセラピーの効果の分子メカニズムを細胞やモデル動物を用いて明らかにすることを目的とした。実験では、細胞やモデル動物に対を、クライオセラピーを模倣する冷却刺激に暴露し、分子生物学的手法を用いて様々な解析を行った。その結果、クライオセラピーはミトコンドリ生合成や組織のリモデリングに関与するシグナル分子の活性化や遺伝子発現を増加させる事が観察されクライオセラピーの分子メカニズムの一端を明らかにすることが出来た。
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