研究課題/領域番号 |
19K20008
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研究機関 | 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター |
研究代表者 |
笹代 純平 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター, スポーツメディカルセンター, 専門職 (20758221)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 障がい者スポーツ / クロスカントリースキー / 肩甲骨 / バイオメカニクス / ポーリング動作 / 電磁ゴニオメーター / シットスキー |
研究実績の概要 |
2021年度は新型コロナウィルス感染症のまん延等の影響により、研究を実施する施設への移動や被験者の募集に制限があったため新規のデータ収集を行えなかった。しかしながら、これまでに前年度、前々年度に得たデータから、国内での学会発表を2演題(第58回日本リハビリテーション医学会学術集会、JOSKAS・JOSSM meeting 2021)実施した。さらに、国際雑誌への論文投稿を行い、Medicina(IF:2.43)に掲載された。 論文は「Biomechanics of Double Poling in Paralympic Cross-Country Skiing—A Cross-Sectional Study Comparing the Standing and Sitting Positions in Healthy Male Subjects」というタイトルで、この研究では電磁ゴニオメーターを用いて、健常者を対象として立位と座位の2条件で磁気式の三次元動作解析をおこない、スキーエルゴメーターを使用したポーリング動作時の肩甲骨や肩関節、体幹の運動学的特徴を捉えた。座位の条件では立位よりも肩甲上腕関節の挙上角度が増大しており、これが過剰になった場合に肩峰下インピンジメント症候群などの原因となりうることが示唆された。今回はあくまで健常者のデータであるため、引き続きパラアスリートでの測定を目指して準備を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウィルス感染症のまん延により新規の測定を行えなかったためデータの収集が遅れているが、その分のエフォートをデータ分析や成果発表に充てることができたため、これまでの研究成果を国際雑誌に掲載させることができた点は成果と考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度も引き続き、新型コロナウィルス感染症の影響を受けるなか研究を進めることになるが、引き続きこれまで収集してきたデータの分析や成果発表を続けるとともに、パラアスリートでのデータ測定の機会を模索しながら研究を継続していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルス感染症の影響を受け、パラアスリートでのデータ測定を行うことができなかったため次年度使用額が生じた。2022年度も引き続き感染症の影響は考えられるが、可能なタイミングでの測定の機会を模索しながら研究を継続していく。
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