研究課題/領域番号 |
19K20012
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研究機関 | 東京成徳大学 |
研究代表者 |
夏原 隆之 東京成徳大学, 応用心理学部, 准教授 (40733019)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | サッカー選手 / 知覚運動スキル / 課題制約 / パス / ゴールキーパー / し |
研究実績の概要 |
令和3年度は,課題の制約としてプレー条件の違いを取り上げ,その制約における違いが知覚運動スキルにどのような影響を及ぼすかについて実験的に検証を試みた. 実験1では,GKを対象に行った.課題の制約として,ペナルティエリアの2倍の大きさのコートを設定し,通常のゲームを行うシュートゲームと,クロス攻撃によるシュートしかできないクロスゲームを設定し,その際の視覚探索行動について,眼球運動計測と言語報告を用いて収集した.主要な結果として,クロスゲームにおいては,GKはよりキッカーに対して視線を長く滞留させており,競技レベルの高いGKほど,その時間が長かったことが確認された.つまり,課題の制約によって,選手の視覚探索行動は異なる可能性が推察される. 実験2では,フィールドプレーヤーを対象に行っている.課題の制約として,攻撃方向を伴うゲームと,攻撃方向を伴わないパスゲーム中の選手の首振り行動について検討している.本実験に関しては,実験参加者が所属するチームでの活動中に怪我をしてしまったため,実験を延期しており,怪我が完治したのちに,改めて実験をやり直すことになっている.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
終了した実験のデータ分析がまだ完了していないことや,実験2が実験参加者の怪我のため中断しているため. また,コロナ感染による安全対策や,協力を得ているチームの活動状況との調整から,スケジュールの調整等が難航してしまったため.
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今後の研究の推進方策 |
実験2については,5月~7月中に実験を再開できる見通しを立てており,予定通りの実験の実施を目指している. 実験3については,8月中に実施し,選手および指導者からの言語報告をもとに,検討する計画である.
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次年度使用額が生じた理由 |
(理由)参加予定であった国内外の学会がオンラインに切り替わったことで,主に交通費の支出の必要がなくなったために,次年度に使用する研究費が生じた.
(使用計画)実験や情報収集のための旅費,コロナウイルス感染の状況にもよるが,学会等での成果発表のための経費,得られた研究成果の発表(主に論文投稿に伴う英文校正費や投稿料)等に使用していく予定である.
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