本研究課題は,知覚運動スキルの熟練差及び課題制約が知覚運動スキルに及ぼす影響について検討することを通じて,知覚運動スキルトレーニングへの応用に展開することであった.課題1では,相手に対する注意の向け方において熟練差が示された.課題2では,課題の制約として攻撃方向の有無が知覚運動スキルに及ぼす影響について検討した結果,攻撃方向のない課題において知覚運動スキル関連行動の頻度が多くなる可能性が示された.課題3では,攻撃方向を伴わないトレーニングを2週間行い,その前後での知覚運動スキル関連行動の変化を観察したが短期間での変化は認められなかった.課題1の結果をまとめた論文が,国際学術雑誌に掲載された.
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