研究課題/領域番号 |
19K20017
|
研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
遠藤 慎也 東海大学, 健康学部, 助教 (20824874)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 水素酸素ガス / 酸化ストレス / 伸張性収縮 / レジスタンス運動 / 回復効果 |
研究実績の概要 |
今年度は、昨年度と同様に運動後の水素酸素ガス吸入による筋疲労や筋痛に及ぼす回復効果を検証した。 健常かつ活動的で下肢に既往歴のない男子学生を対象に、膝関節伸展筋の遠心性収縮運動を行わせ、運動終了直後、24時間後、48時間後に水素酸素ガスを吸入する介入条件と非介入条件にわけ、単盲検法によるクロスオーバー比較試験を行った。測定項目は、主観的な痛みの評価(NRS)、血中乳酸濃度、酸化マーカー(d-ROMs)、還元マーカー(BAP)、膝関節伸展筋筋力とし、運動前、運動終了後、運動終了24時間後、48時間後、72時間後にて測定した。その結果、運動後の水素酸素ガス吸入はバイオマーカーへの影響は認められなかったものの、運動後の主観的な筋痛の軽減や筋力発揮の回復に有効である可能性が示唆された。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度は計画していた実験に着手することができたが、新型コロナウィルスの感染の影響により、十分な被験者数を募集することができなかった。
|
今後の研究の推進方策 |
これまでの実験で行ってきた運動負荷では、酸化還元反応の変化がみえにくいため、運動内容を見直すことを予定している。また、水素酸素ガスの吸入時間の見直しや、筋損傷マーカーを評価する測定項目を追加する予定である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
研究の進捗状況から、予定していた実験が実施できなかったため、次年度使用額が生じたが、実施予定の実験で生じる人件費や謝金、成果発表のための学会発表や論文投稿などで、計画的かつ効率的に予算を活用していく。
|