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2021 年度 実施状況報告書

慢性期脳損傷患者の上肢麻痺に対するパラボリック磁気刺激とリハビリ併用療法の検討

研究課題

研究課題/領域番号 19K20018
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

山田 尚基  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (90756149)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード脳卒中後遺症 / 経頭蓋磁気刺激 / パラボラコイル / リハビリテーション
研究実績の概要

脳卒中後に残存した中等度以上の片麻痺の治療法はほぼ無いと言ってもいい状況である。そこで、当講座が実施してきた低頻度TMSとリハ併用療法の効果を鑑みると、比較的新しいパラボラコイルにより麻痺側上肢から頭蓋を磁気刺激することで治療することができる可能性を秘めており、また本邦ではどこも行っていない新しい取り組みであることからも意義深いものと考えられる。ParabolicCoilは直径126mmであり、強力な磁場を発生させることが可能な設計であり、その最大刺激深度は6cm以上におよぶ。他のコイルは2cm程度であり別次元のコイルであることが明らかになっている。また薬事認証コイルでもあることから、安全面にも一定の評価がなされていると考えられる。脳卒中後上肢麻痺および失語症に対するTMS治療の成績をみると、中等度以上の片麻痺に対してもパラボラコイルによる麻痺側半身刺激下でのリハ併用療法が治療的に適用できる可能性が期待される。本研究では、パラボラコイルを用いた麻痺側上肢から頭蓋へのTMS療法を実施し、その安全性と有用性を確認することを目的とし、またそのような研究実施報告は国内外において例をみない。現段階において、対象は脳損傷によって、中等度以上の片麻痺が生じており、頭部画像によって、病巣が確認でき、以下の基準を満たす者とする。<適用基準>1:年齢が20~80歳で脳卒中もしくは頭部外傷の慢性期(発症後6ヶ月間以上がすでに経過している)にあり、中等度以上の上肢片麻痺を呈している。2:研究内容を理解しており、同意書を記入した患者で、少人数での安全性と有効性を確認したところであり、現在も治療を続けて対象人数を増やしているところである。また、海外雑誌にもTMS関係の論文を投稿し受理されている。パラボリックコイルを使用した報告も実施していく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナウイルスの蔓延により入院延期があり、当初の計画より実施人数が少ない現状である。

今後の研究の推進方策

コロナウイルス蔓延により実施人数は少なくせざるを得ないが、できる限り優先的に研究実施人数の獲得に努めていく。

次年度使用額が生じた理由

新たな物品購入予定であったが、使用人数が少なかったため購入が後ろ倒しになったため。
使用計画として、上記の物品を購入する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Comparison of the effect and treatment sequence between a 2-week parallel repetitive transcranial magnetic stimulation and rehabilitation and a 2-week rehabilitation-only intervention during a 4-week hospitalization for upper limb paralysis after stroke: An open-label, crossover observational study.2022

    • 著者名/発表者名
      Yamada N, Kashiwabara K, Takekawa T, Hama M, Niimi M, Hara T, Furumizo S, Tsuboi M.
    • 雑誌名

      J Cent Nerv Syst Dis.

      巻: Jan 20;14 ページ: -

    • DOI

      10.1177/11795735211072731. eCollection 2022.

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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