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2021 年度 実施状況報告書

卓球において回転戦術が得点に及ぼす影響の定量化

研究課題

研究課題/領域番号 19K20044
研究機関名桜大学

研究代表者

玉城 将  名桜大学, 健康科学部, 准教授 (80599233)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード卓球 / サービス / 回転 / 3次元計測 / コンピュータビジョン / 機械学習
研究実績の概要

本研究の目的は卓球におけるボールの回転と返球ミスとの関連を解明することである。今年度の主な課題はシステム開発、試合映像の撮影の2つであった。1つ目の課題であるシステム開発に関しては、昨年度に開発した計測システムには、回転計測および軌道計測の計算時間と正確性に改善できる点があったため、今年度はこの点を改善した。開発されたシステムについては、精度評価実験を行い、実験結果は2022年度に学会にて発表する予定である。2つ目の課題である試合映像の撮影に関しては、当初、国際大会および国内大会において試合映像を収集する計画であったが、COVID-19の感染拡大の影響から当初の予定通りに実施することが困難であった。そのため、対象をTリーグの試合に限定し、試合映像を収集した。Tリーグの試合映像を分析することにより、卓球トップアスリートが打ち出すサービスの回転について明らかにした研究成果は、2022年度に学会にて発表する予定である。今年度の進捗状況を踏まえると、2022年度はこれまでに得られている試合映像をもとに「卓球において、どのようなボールの回転が返球ミスを誘っているか」について明らかにすることができると考えている。その際には、まず、「回転判別の誤りの度合い」を評価する必要がある。本研究ではボールの回転だけではなく軌道も同時に計測している。この軌道の情報に基づき、回転判別の誤りの度合い、すなわち、打者が意図しない方向にボールを打ち出した度合いを評価ですることを目指す。次に、「回転判別を誤り易い条件」の特定を目指す。回転軸、回転速度、前打球からの回転軸の変化、前打球からの回転角速度の変化、ボール速度、打球間隔を対象に、回転判別の誤りの度合いに与える影響度を評価する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

COVID-19の感染拡大により競技会の多くが不開催となったこと、そして、研究者自信も不要不急の出張を自粛する必要があったため

今後の研究の推進方策

2022年度は、これまでに得られている試合映像をもとに分析を進め、「卓球において、どのようなボールの回転が返球ミスを誘っているか」について明らかにすることを目指す。本分析における1つ目の課題は、「回転判別の誤りの度合い」の評価である。まず、本研究ではボールの回転だけではなく軌道も同時に計測している。この軌道の情報に基づき、回転判別の誤りの度合い、すなわち、打者が意図しない方向にボールを打ち出した度合いを評価する。本分析における2つ目の課題は、「回転判別を誤り易い条件」の特定である。(i)回転軸、(ii)回転速度、(iii)前打球からの回転軸の変化、(iv)前打球からの回転角速度の変化、(v)ボール速度、(vi)打球間隔のうち、回転判別の誤りの度合いに影響を与える要素を分析する。

次年度使用額が生じた理由

COVID-19の感染拡大により競技会の多くが不開催となったこと、そして、研究者自信も不要不急の出張を自粛する必要があったため、国内外で行われる競技会における映像撮影がキャンセルとなり、旅費および人件費・謝金の支出がなかったため。

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公開日: 2022-12-28  

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