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2023 年度 実施状況報告書

卓球において回転戦術が得点に及ぼす影響の定量化

研究課題

研究課題/領域番号 19K20044
研究機関名桜大学

研究代表者

玉城 将  名桜大学, 健康科学部, 上級准教授 (80599233)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2025-03-31
キーワード卓球 / サービス / 回転 / 3次元計測 / コンピュータビジョン / 機械学習 / ボール / パフォーマンス分析
研究実績の概要

本研究の目的は卓球におけるボールの回転と返球ミスとの関連を解明することである。今年度の主な成果は(1)論文投稿、(2)ボールの回転を計測する新たな方法の検討、(3)回転計測プログラムの改修、(4)計測データのクレンジング、(5)ラリーデータの収集の5件であった。(1)は、卓球経験者による打ち出されたサービス58試技を対象とした精度評価実験の結果、Tリーグの試合会場においてリアルタイムで回転計測をした結果に基づいて、本システムの実用性について検討した結果を論文にまとめてInternational Journal of Computer Science of Sportsに投稿したものであり、既に当該誌で掲載されている。(2)は、回転計測の安定性を向上させられるよう、あるいは、ボールにプリントされたロゴからはどうしても回転が計測できない場合に対応できるよう、軌道から回転を計測する方法を検討した。計測誤差に対して非常に弱く安定的な計測性能は得られなかった。(3)では、回転データを手作業で編集する機能の追加であり、試合会場において即時的に計測されたデータの信頼性および正確性を可能な限り高めることを目的としたものである。(4)は、改修されたプログラムを用いて実施した。(5)は、ボールの回転を計測したラリーにおけるサーバー、得点者、得点打が何球目か、について新たにデータ収集を実施したものである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

「卓球において、どのようなボールの回転が返球ミスを誘っているか」について分析を進める予定であったが、「研究実績の概要」に記載した課題に想定以上の時間を要したことから、進捗が遅れている。

今後の研究の推進方策

2024年度は、「卓球において、どのようなボールの回転が返球ミスを誘っているか」について明らかにすることを目指す。本分析における1つ目の課題は、「回転判別の誤りの度合い」の評価である。まず、本研究ではボールの回転だけではなく軌道も同時に計測している。この軌道の情報に基づき、回転判別の誤りの度合い、すなわち、打者が意図しない方向にボールを打ち出した度合いを評価する。本分析における2つ目の課題は、「回転判別を誤り易い条件」の特定である。(i)回転軸、(ii)回転速度、(iii)前打球からの回転軸の変化、(iv)前打球からの回転角速度の変化、(v)ボール速度、(vi)打球間隔のうち、回転判別の誤りの度合いに影響を与える要素を分析する。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウィルス感染拡大によって2021年度以前に予定されていた試合映像の撮影および国際学会への参加がキャンセルとなった影響で研究費の残額が大きく なったため。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Spin measurement system for table tennis balls based on asynchronous non-high-speed cameras2024

    • 著者名/発表者名
      Tamaki Sho、Yamagata Satoshi、Hashizume Sachiko
    • 雑誌名

      International Journal of Computer Science in Sport

      巻: 23 ページ: 37~53

    • DOI

      10.2478/ijcss-2024-0003

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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