研究課題/領域番号 |
19K20045
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
松村 将司 杏林大学, 保健学部, 講師 (60761004)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | バドミントン / 小学生 / 傷害 |
研究実績の概要 |
本研究は、小学生バドミントン選手を対象とし、傷害の実態と姿勢、関節の動く範囲、筋力、バランス能力などの関連性を明らかにし、特徴を調べるものである。そして、この結果から、怪我を予防するプログラムを立案し介入効果を明らかにする予定としている。 現在、傷害の実態について東京都の小学生バドミントン選手から得たアンケート結果の解析が終了し、論文投稿作業中である。この調査は、東京都のバドミントン連盟に所属するクラブの小学1~6年生選手および各クラブの代表者を対象に実施した。調査は、独自に作成した無記名による自己記入式質問紙を用いた郵送調査法により実施した。調査の依頼は、所属クラブの代表者に行い、代表者を通じて所属クラブの小学生選手に配布した。質問紙に対する回答は、学年による理解力の差に配慮し、必ず保護者が同席し一緒に回答するよう依頼した。本調査に関する説明文書を質問紙に同封し、調査の匿名性や協力による利益や不利益などを理解した上で回答するように求め、同意の得られた対象者のみ質問紙に回答してもらうことで倫理的配慮を行った。結果、今現在、疼痛を有しているのは約18%、過去に疼痛を経験したのは約43%であり、現在の疼痛は「肩」、過去の疼痛は「足首」に多かった。 この研究から特に足関節に傷害を抱えた経験のある選手が多いことがわかる。動作時に身体コントロールが不十分であると捻挫など足関節を受傷することがある。バランス能力が不十分であると身体コントロールも不十分となりやすいため、小学生バドミントン選手の身体特性を把握するために、バランス能力を中心しとして、関節可動域、筋力などを計測予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
COVID-19の影響により、特に東京都は緊急事態宣言下にあることが多いため、部外者が練習場所に立ち入れない状況が続いており、測定困難となっている。
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今後の研究の推進方策 |
身体特性を把握するための研究について倫理審査委員会に諮り、COVID-19や各クラブの状況を踏まえながら、練習現場にて選手の測定を実施していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
バランス能力を測定するためのYバランステストキット、関節可動域を測定するためのゴニオメーター、筋力を測定するための等尺性筋力測定装置などを購入予定である。また、測定補助者への謝礼、論文投稿料、学会参加費、関連する研修会への参加費などに充てる。
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