①小学生バドミントン選手の傷害特性についての論文が発行された。本論文では、無記名による自己記入式質問紙に回答した男子143名、女子187名に対して、学年や性別に応じた疼痛の有無、傷害部位の関連性を検討した。今現在、疼痛を有しているのは男子24名、女子34名であり、過去に疼痛を経験したのは男子59名、女子79名であった。学年と疼痛の関連について、過去の疼痛経験は高学年が有意に多かった。学年と疼痛部位の関連については、過去の疼痛経験は「足首」が高学年で有意に多かった。これらの結果から、小学生バ ドミントン選手は、足関節に傷害が多く、高学年では傷害を経験する割合が多いことがわかった。 ②小学生バドミントン選手のバランス能力と身体特性の関連について調べるため、72名を対象とし、Modified Star Excursion Balance Test(以下、mSEBT)、しゃがみ込みテスト、立位体前屈、殿踵距離、筋力(股関節外転、膝関節伸展、足趾把持)、足関節背屈可動域、アーチ高率の測定を実施した。捻挫群は有意に膝伸展筋力が強く、足関節背屈可動域が小さかった。また、捻挫群が有意にしゃがみ込み不可の割合が高かった。本結果については、2022年度の学会で発表し、現在は論文化を進めている。
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