本研究では,アスリートにおいても心拍リズム解析により睡眠の質の評価が可能であるか検証し,また,運動負荷量と睡眠の質への影響を解明し,アスリートのコンディショニングを客観的に評価するシステムを開発すること目的としている。 システム開発のために、3つの実験を計画している。①脳波と心拍・加速度の同時記録による検証、②アスリートの睡眠時心拍、加速度データの収集、③PSG法との整合性による検証である。前年度は運動負荷が睡眠の質にどのような影響を与えるのかを明らかにするために、2つ目に示したアスリートの睡眠時心拍、加速度データの収集を行った。 今年度は、コロナ禍において被験者を用いた測定が進まなかったため、評価プログラムの作成を進めた。測定が済み次第、アルゴリズムをプログラム内に組み込む予定である。 今後予定している測定としては、②脳波と心拍加速度の同時記録をアスリート10名に対して行うこと、③心拍加速度法により推定された睡眠ステージが正しく判定されているのかについて、PSG法により検証を行うことである。
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