これまで運動経験と情動知能の関連性は明らかにされており、運動経験を構築することが情動知能を高めていくことにつながると推測されている。しかし、情動知能や運動に対する自己効力感の得点により、運動課題をどのように受け止めているかの違いを明らかにした研究はされていない。本研究が生理学的指標として脳波も用いて検討し、情動知能の得点によって脳波の変化量に影響を与えていることを明らかにしたことは、今後の更なる検証の一歩になると考えられる。また、運動経験によるメンタルヘルスへの影響という視点においても有意義だと考えられる。
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