研究課題/領域番号 |
19K20052
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
阿久澤 弘 早稲田大学, スポーツ科学学術院, その他(招聘研究員) (70823300)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | シンスプリント / MTSS / バイオメカニクス / スポーツ |
研究実績の概要 |
Medial Tibial Stress Syndromeの既往の有無(既往群12名,既往なし群12名)で,ドロップジャンプ時の足部挙動に差異を認めるのかを検証した.足部挙動は前足部,中足部,後足部の3つの分節に分けて動作解析を行い,各分節間の運動協調性をModified Vector Coding techniqueによって算出した.MTSS既往群は矢状面上と前額面上の運動において,中足部に比べて後足部が優位に運動する割合が大きかった.このことから,足部をひとつの剛体として見るのではなく,分節ごとに運動を確認することで,MTSS既往の有無によって分節間の運動協調性が異なることが示された. この結果は,Journal of Foot and Ankle Researchに掲載された. Difference in the foot intersegmental coordination pattern between female lacrosse players with and without a history of medial Tibial stress syndrome; a cross-sectional study, Journal of Foot and Ankle Research 15(1) (2022) 8. http://doi.org/10.1186/s13047-022-00513-y.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルスの影響で,前向き研究のためのベースライン測定ならびに障害調査にやや遅れが生じた.
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今後の研究の推進方策 |
これまで66名を対象に2シーズンの障害調査を行っている.その結果をまとめて,MTSSの発生要因となり得る足部挙動を解析していく. また,トレーニング介入によって足部挙動が変化するのかを実施していく.
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルスの影響で国際学会への対面での参加ができなかったため,支出が減少した.
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