部活動などで積極的にスポーツ活動を行っている高校生、大学生アスリートを対象に、夏季の生活習慣と栄養摂取習慣とが熱中症発生に関係するのか否かを明らかにするために質問紙を用いて調査した。その結果、熱中症の発生には、「自覚的な睡眠の質を低下」、「練習日数が多い」、「休憩不足」、「脱水感」が関係した。一方で、「睡眠時のエアコンの使用」は熱中症の発生を減少させる要因であった。栄養摂取については、熱疲労や熱けいれんを経験した群はそれらを経験しなかった群と比較してナトリウム、カルシウム、リン、亜鉛などのミネラルやたんぱく質、ビタミンB12の摂取量が少ないことが示唆された。
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