本研究では、体組成測定結果を用いて運動習慣の形成を促進し、その効果を明らかにすることを目的として調査を行った。 体格については、各学年において男女差はみられなかったが、体脂肪率は学年が進むにつれ、女子の体脂肪率の増加が顕著となった。 総身体活動量は男女ともに、5・6年時よりも4年時の方が多かった。活動強度別では、高強度活動量には有意差はなく、中等度活動量では男子において4年時に多く、低強度活動量については、男女ともに4年時が最も多かった。このことから、種目としてのスポーツから得られる運動量は確保されているものの、歩行等の日常生活における身体活動が、学年進行に伴い減少していることが窺えた。
|