「力を抜く」調節の難しさについて、どのくらいの変化をさせた際に、いかなる要因によって引き起こされているのかは、不明瞭な点が多く残されている。本研究における学術的意義としては、調節前の状態がパフォーマンスに及ぼす影響について、パフォーマンスと神経活動特性の関係性を評価したことから、「力を抜く」調節の動作・神経メカニズムの一端を明らかにすることができた点である。 社会的意義としては、目的に応じて身体を調節する能力について、将来的には発達過程・加齢変化・可塑的変化を提供し、子どもから大人まで汎用できる新たな評価法を確立できる可能性が示された。
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