研究課題/領域番号 |
19K20090
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研究機関 | 東海学園大学 |
研究代表者 |
丸山 裕司 東海学園大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (70587930)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 高齢者 / 運動プログラム / 離島 / 運動機能 / 認知機能 |
研究実績の概要 |
本研究の計画では、2019年度に地域在住高齢者を対象とした映像による運動プログラムを作成し、2020年度から対象者に運動を介入する予定であった。運動プログラムの内容は、高齢者の認知機能及び運動機能の保持、改善を目的とした運動とした。運動プログラムの合計時間は25分程度である。具体的には、ストレッチング、下肢を中心とした筋力トレーニング、音楽に合わせたご当地体操である。本研究対象地は愛媛県であることから、ご当地体操は、対象者が行いやすいように四国の土地をイメージした体操とした。本研究協力者にオリジナルの音楽を作曲してもらい、歌詞は4番まで作成した。歌詞は四国4県の土地柄を表現する内容とした。なお、松山市社会福祉協議会と協議し、地域で自立した生活を送る高齢者に必要となる動きを検討して、音楽完成後に歌詞に合わせた動きづくりを行った。そのうえで、ご当地体操のプレ撮影を実施した。しかし、新型コロナ感染症(COVID-19)の影響により本番の撮影までは至らなかった。 研究者は、以前「まつやま介護予防体操」を松山市社会福祉協議会と共同で制作した経緯があり、今回作成した体操もその第2弾として松山市社会福祉協議会のサロン活動を通して、広く普及していく予定となっている。本研究対象地の地域在住高齢者に、体操のデモンストレーションの映像を見てもらい、体操名を地域住民に募集を行ったところ、多くの応募が寄せられた。 研究対象地の生活状況実態調査については、主観的健康観、運動実施頻度、外出頻度、社会参加状況などの項目についての質問紙調査である。本調査も新型コロナ感染症の影響により、充分に実施できていない状況である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2019年度中に25分程度の運動プログラムを完成させ、2020年3月に運動プログラムの撮影を行う予定であったが、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響により行うことができなかった。運動プログラムの1つであるご当地体操の動きは完成している。また、本研究対象者が在住する離島において生活状況実態調査を行う予定であったが、同様の理由から完全には実施することができていない。
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今後の研究の推進方策 |
研究対象者への運動介入を2020年度に実施する予定であったが、新型コロナウイルス感染症の拡大により当面難しい状況が続くと予想される。運動プログラムの撮影が行える状況になれば、DVDに完成し、対象者に配布する予定である。また、研究対象地域への生活状況実態調査を完遂させなければならなく、郵送での質問紙調査を行うなど方法を変更することも対策として考えている。 未だ、県をまたいでの移動は自粛されており、移動が可能になり、研究対象地域へ行くことが可能になった段階で研究対象者への説明などを実施していきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額が生じた理由は、2020年3月に研究対象地である愛媛県で予定していた生活状況調査や運動プログラムの撮影を行うことができず、その分の旅費が当該助成金となっている。次年度の使用計画は、研究対象地への旅費として使用したいと考えている。
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