離島在住高齢者を対象に映像による運動プログラムの効果検証を行った。運動内容は、ご当地体操と自重負荷筋力トレーニングであった。運動群に運動プログラムが収録されたDVDを配付して自宅で2ヶ月間実践してもらった。効果判定項目は、体力測定、質問紙調査、機能的近赤外線分析法:NIRSであった。対照群は、測定のみ参加した。体力測定の結果、両群とも介入前後の10m障害物歩行の平均値は、統計的に有意な差が示された。運動介入による十分な成果は認められなかったが、高齢者が自宅で運動実践できるといった取り組みは、遠隔地の運動介入方法のモデルの一つになりうると考えられた。
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