研究課題/領域番号 |
19K20096
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 大阪体育大学 (2021-2022) 聖カタリナ大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
栗田 昇平 大阪体育大学, 教育学部, 講師 (40759255)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 体育授業 / 協同学習 / 授業研究 / 表現運動 / ダンス / 質的研究 / 情意・社会的 / ナラティヴ |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、情意・社会的領域の学習成果に対応したダンス授業の指導及び学習の過程を明らかにすることであった。 研究成果として次の3点が明らかになった。①単元序盤においてクローズドな課題設定を行うことにより,授業者や児童は快適さを実感し手応えを感じることができる。②単元中盤から終盤において、段階的にオープンエンドな課題設定を用いてもコントロールの困難さを児童や授業者も感じやすい。③オープンエンドな課題設定においては、学習のリソースの構造化を行ったり、学習課題の簡易化をしたりすることによって調整が可能であり、より成功裡な授業実践を導くことができる。
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自由記述の分野 |
体育科教育学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国の体育授業における協同学習モデルの実践研究では成果の再現性の保証を求めて、仮説に基づいた成果検証型の研究デザインが多く採用されてきた。それは、体育授業にモデルを適用しさえすれば、期待される成果が円滑に得られるといった過度に単純化された図式で教授行為と学習が結びつけられてしまうといった懸念が生じる。そこでは適用に際して生じる授業者の葛藤や学習者の躓きといった諸相が捨象され、単純な入力と出力の関係で授業実践が描かれてしまうことにより、授業の再現性自体に疑問が残るものとなる。本研究では、適用過程そのものを描くことによって、それらの課題を乗り越えられる新しい授業研究の在り方を示すことができた。
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