研究課題/領域番号 |
19K20097
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研究機関 | 就実大学 |
研究代表者 |
森村 和浩 就実大学, 教育学部, 講師 (30369037)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 発育発達 / 有酸素能y録 / 認知機能 / 運動有能感 / 短時間 |
研究実績の概要 |
近年,子どもの体力の低下が問題視されており,その向上は国の教育施策の柱の一つに位置づけられている.習慣的かつ積極的な運動・身体活動は,有酸素能の向上をもたらし肥満をはじめとする生活習慣病の予防だけでなく,たくましい心や認知機能の向上などへ好ましい効果をもたらす可能性が明らかにされつつあり,積極的な運動のススメが求められるようになってきた.本研究では「成長期における有酸素能と運動有能感を高める運動は,有酸素能力の向上に寄与し,認知機能の向上に寄与する.さらにそれは,生活習慣化しやすい軽強度の短時間運動で実現できる」との仮説を実験とフィールド研究により検討し,子どもの健やかな成長を支える実践的な軽運動プログラムの開発と効果検証を目指している.本年度は10分間程度の短時間のジョギングを生活化している学校へ在籍する児童の長期追跡縦断データを用いて,短時間運動(ジョギング)の生活化と有酸素能の関連性,および,個々の特徴(男女別・誕生月別・運動習慣別等)を含めてデータの集積および検証に着手している.対象は,1学年から6学年次までの期間、ジョギングを生活化している対象校へ継続して在籍する男女児童である.調査項目は,身体的特徴および体力運動能力(8項目)および同時期文部科学省体力運動能力報告資料.各身体的・体力運動能力項目,相対的発育係数や全国,県の標準的な発育傾向と比較し,子どもの発育発達に対してどのような効果が期待されるのか長期縦断的データを基に検証中である.引き続き測定データを集積し長期的な縦断データを用いた解析を試みる.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
有酸素能力の生理学的指標として用いる機器の開発の遅れ並びに新型コロナ感染症拡大予防に伴う対応により20年度以降の研究計画に変更および遅れが生じてきている.
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今後の研究の推進方策 |
長期縦断調査等については引き続き継続する.導入予定機器の開発遅延に伴う計画推進については代替機器を手配・準備を進め,研究推進できるようにする予定である.
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次年度使用額が生じた理由 |
生理学的指標として利用予定(購入予定)の機器の開発と発売が遅延し,機器購入が滞ったことまた、新型コロナ感染症拡大予防のためプレリミナリーな実験や打ち合わせや参加予定の学会が中止など余儀なくされ使用額に変更が生じたためである. 1.次年度以降引き続き測定機器開発購入のため使用する予定であるが万が一,さらに遅延した場合は,最終年度までに計画が遂行できるよう代替となる機器購入の準備を進めている. 2.その他,コロナ感染拡大予防に伴って生じた計画の一部変更や遅れを是正するため測定実験備品準備(消耗品等),調査や学会参加などの旅費等へ割り当て使用する予定である.
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