研究課題/領域番号 |
19K20100
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研究機関 | 聖和短期大学 |
研究代表者 |
坂口 将太 聖和短期大学, その他部局等, 准教授 (10747231)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 発育発達 / 伸張-短縮サイクル運動 / 運動介入 / 疾走能力 / 調整力 |
研究実績の概要 |
幼児期の体力・運動能力は、その後の運動発達や健康増進の基礎になるため、積極的に高めていく必要がある。本研究では、基礎的な運動能力である跳躍能力、疾走能力および調整力を効果的に発達させるための方策として、幼児期のリバウンド型ジャンプの発達過程およびその特性に基づく運動プログラムを開発する。その過程では、PDCAサイクルを利用することで各年齢・発達段階に合わせたより効果的な運動内容への改良を検討していく。そして、科学的なエビデンスとPDCAサイクルによって得られた実践知に基づく、より効果的な幼児の体力・運動能力の発達を促す新しいジャンプ運動プログラムを開発する。 2021年度は、介入実験を実施した。新型コロナウイルス感染症予防の観点から運動プログラムを子ども同士、保育者と子どもの接触機会を少なくした内容で実施した。その結果、一定の効果が見られた。担任の保育者からは子どもが自由遊びの中で実施する運動内容にも変化が見られたとのことであった。その一方で、当初の予想通り、個人間での介入効果に大きなバラつきが見られた。また、年齢別のクラスにおいても効果にバラつきが見られた。担任の保育者からは、低年齢児においては運動プログラムの実施時間の長さによって子どもの体力や集中力の低下が起こっている可能性を指摘された。 これらのことを踏まえて、2022年4月からのプログラム実施に向けては年齢別のクラスごとに実施時間を変更すること、曜日ごとに実施内容を組み替えることなどを検討して、再度介入効果を検討していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の影響により、研究協力先である保育所に赴いて測定することができなかったため、全体の計画が遅れた形となっている。2022年度4月から再度介入実験を実施する予定となっており、運動プログラムについて、前回実施して得られた情報を参考にして、特に年齢ごとの体力や集中力などを考慮したものを実施していく。
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今後の研究の推進方策 |
実施する運動プログラムについて、年齢ごとの体力や集中力を考慮して、低年齢児の実施時間を短くすることや実施種目の種類を曜日ごとに変更することなどを計画している。また、個人間の能力も考慮して、難易度や負荷の高いものなどを組み込んで実施していくことも検討していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症の影響により、計画に遅れが生じ本研究課題を1年延長した。それにより、次年度において再度介入実験を実施するため。
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