研究課題/領域番号 |
19K20110
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
橋本 有子 お茶の水女子大学, 教学IR・教育開発・学修支援センター, 講師 (50826972)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 身体意識 / 身体活動 / 腰痛 / 日本人女子大学生 / 疫学研究 |
研究実績の概要 |
腰痛は世界的な健康問題である。また、身体不活動も大きな健康問題となっており、健康科学の観点よりこれまで、身体活動量と腰痛の関連が指摘されている。また、脳科学の分野では「痛み」と、身体の変化プロセスに対する意識(ボディ・アウェアネス:身体意識)の関連も報告されている。本研究では、日本人女子大学生を対象に、身体活動量、身体意識、腰痛の三者がどのような関係をもち相互に関連しているか、横断的に評価することを目的としている。 初年度の2019年度において、都内女子大学の全学1年生475名を対象に質問紙調査を実施し、最終的に回答が得られた361名(18~20歳)がデータ解析の対象となった。この結果、「腰痛」の有訴者数は107名であった。また、授業時間外における平均的な一週間において、10分以上続けて行う低・中・高強度の「総身体活動量」の中央値は12時間/週であり、座位時間は10時間/週であった。身体意識の高さは、5件法の回答形式15問の質問紙で調査され(合計点15~75)その中央値は50であった。 次年度の2020年度においては、昨年度に引き続き、同都内女子大学の一年生を対象に質問紙調査を実施するとともに、初年度のデータと合わせて解析を進める予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
当初、初年度に予備実験を行い、次年度より本実験として質問紙調査を行う予定であった。しかし初年度に本データが取得でき、解析・議論の段階まで進んだため「(1)当初の計画以上に進展している」と判断した。
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今後の研究の推進方策 |
二年目の2020年度は、引き続きデータを取得し、初年度のデータと合わせて解析・議論する予定である。後半は学会発表や論文として成果発表が出来るように進めてゆく。
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