研究課題/領域番号 |
19K20110
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
橋本 有子 お茶の水女子大学, 教学IR・教育開発・学修支援センター, 講師 (50826972)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | Body Awareness(BA) / 身体意識 / 身体活動量 / 腰痛 / 日本人女子大学生 / 疫学研究 / 横断研究 |
研究実績の概要 |
2020年度において、都内女子大学の全1年生のうち、研究参加に同意し最終的に回答が得られた327名分の質問紙データが解析の対象になった。この結果、「腰痛」の有訴者数は112名(29.1%)であった。また、授業時間外における平均的な一週間において、10分以上続けて行う低・中・高強度の「総身体活動量」の中央値は13.2時間/週であり、座位時間は10時間/週であった。Body Awareness(BA)の高さは、5件法の回答形式15問の質問紙で調査され(合計点15~75)、中央値は50であった。
初年度の2019年度のデータと比較すると、「腰痛」の有訴者数は33.7%(2019)と29.1%(2020)、10分以上続けて行う低・中・高強度の「総身体活動量」の中央値は12時間/週(2019)と13.2時間/週(2020)、座位時間は両年度ともに10時間/週であった。BAの高さも、その中央値は両年度ともに50であった。2020年度は新型コロナウイルスの影響で生活習慣が大きく変化したと考えられるものの、活動量やBAの高さの値に大きな変化はなかった。腰痛有訴の割合は低下した。
次年度の2021年度においても、2019年度、2020年度に引き続き同都内女子大学の一年生を対象に質問紙調査を実施する。当初の予定では3年度分合わせて解析する予定であったが、コロナの影響により2019年度のデータと、2020年度以降のデータをどのように扱うか、検討を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定通り、初年度と同様に質問紙調査を実施できた。その後も、データの解析・議論の段階まで進んだため「(2)おおむね順調に進展している」と判断した。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度は、引き続き質問紙調査を実施し、データを取得することを計画している。その後、まずは単年度で解析を行い、それまでの2年度分の結果と合わせてどのように解析を進めるか検討する。また、成果発表として学会発表や論文発表ができるよう、研究を進める。
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次年度使用額が生じた理由 |
2020年度は新型コロナウイルスにより、国内外の出張がすべて中止となった。多くの学会はオンラインに切り替わり、出張費用がかからなかったため、次年度使用額が残った。2021年度も、引き続き出張の予定が立てられない状況ではあるが、状況が変わり次第国内外の出張費に充てる予定である。
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