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2020 年度 研究成果報告書

若年ニコチン暴露がもたらす時を超えた食行動変化:報酬系を介した脳内分子メカニズム

研究課題

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研究課題/領域番号 19K20116
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分59040:栄養学および健康科学関連
研究機関琉球大学

研究代表者

山崎 聡  琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員研究員 (50622792)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワード肥満 / ニコチン
研究成果の概要

本研究は幼若期のニコチン暴露が成獣期の食行動や報酬系に及ぼす影響を検討した。4週齢C57BL/6J雄性マウスに浸透圧ポンプを装着しニコチンを2週間投与した。9週齢までは通常餌、10週齢から高脂肪餌を与え体重、摂餌量を評価した。成獣期ニコチン暴露モデルには8週齢マウスにニコチンを2週間投与した。幼若期ニコチン暴露群では対照の生食群と比べて成獣期の高脂肪餌下の体重、摂餌量、血糖値が増加し線条体のD2RのmRNAや蛋白発現が低下していた。一方、成獣期ニコチン暴露モデルではこれらの変化は観察されなかった。幼若期のニコチン暴露は報酬系機能分子の発現量を変化させ成獣期の高脂肪餌性肥満を増悪させた。

自由記述の分野

生活習慣病

研究成果の学術的意義や社会的意義

受動喫煙に曝された小児は成長期に肥満を来しやすいことが報告されており(厚生労働省 21世紀 出生児横断調査特別報告2017)、幼若期の環境因子と成人期の肥満症リスクの関連性を解明するライフコース研究が注目されている。本研究の結果から幼若期のニコチン暴露が報酬系機能分子群の発現レベルを変化させ成獣期の高脂肪食性肥満を増悪させる可能性が示唆された。本研究成果を基に幼若期の環境が成人期の生活習慣病のリスクを高める新規脳内分子機構が解明されれば生活習慣病の発症予防や治療に大きく貢献することが期待される。

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公開日: 2022-01-27  

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