研究課題
2020年度には、ハスカップ果実抽出物の原発性胆汁性胆管炎(primary biliary cholangitis: PBC)および原発性硬化性胆管炎(primary sclerosing cholangitis: PSC)モデルマウスに対する抑制効果を調べる研究の最終的な実験プロトコールを確定した。すなわち、PBCに対する効果を調べる研究では、PBCモデルマウスである雌dnTGFβRIIマウスを以下の5群に分ける(各群6匹):コントロール群、UDCA群、低用量群、中用量群、高用量群。UDCA群には0.5%ウルソデオキシコール酸(UDCA)添加食を、低・中・高用量群にはそれぞれ0.15%、0.75%、1.5%ハスカップ果実抽出物添加食を自由摂食させる。6か月齢時にマウスを安楽死させ、各群の肝病変の程度を血清生化学的、病理組織学的に検討する。PSCに対する抑制効果を調べる研究では、PSCモデルマウスである雄Abcb4-/-マウス(4週齢)を以下の5群に分ける(各群6匹):コントロール群、UDCA群、低用量群、中用量群、高用量群。各群に与える食餌はPBCに関する研究と同様である。8週間後にマウスを安楽死させ、各群の肝病変の程度を血清生化学的、病理組織学的に検討する。上記予定で動物実験計画書と組換えDNA実験計画書を2020年7月3日に提出したが、未だ審査が終了していない。審査が終了した後速やかに実験を開始する予定である。上記審査を待つ間、関連する先行研究である非アルコール性脂肪性肝炎モデルマウスに対するカフェインやクロロゲン酸の作用を調べる研究の追加実験を施行し、論文投稿を行い、Nutrients誌に発表された。
4: 遅れている
動物実験計画書および組換えDNA実験計画書を2020年7月3日に提出したが、未だ審査が終了しておらず、実験を開始できないでいる。
動物実験計画書、組換えDNA実験計画書の審査とも現在進行中であり、審査が終了した後速やかに実験を開始する。帝京大学薬学部の教員にも相談し、もし国際医療福祉大学における上記計画書の審査があまりにも長引くようであれば、研究に協力するとの内諾を得ている。状況によっては、動物繁殖研究所などの協力も依頼する。
2020年7月3日に提出した動物実験計画書、組換えDNA実験計画書の審査が未だ終了しておらず、実験を開始できないでいる。審査が終了した後、速やかに実験を開始する予定である。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)
Nutrients
巻: 12 ページ: 3886
10.3390/nu12123886
Alcohol
巻: 87 ページ: 51-61
10.1016/j.alcohol.2020.04.004