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2021 年度 実施状況報告書

原発性胆汁性胆管炎および原発性硬化性胆管炎に対するハスカップ果実抽出物の改善効果

研究課題

研究課題/領域番号 19K20122
研究機関国際医療福祉大学

研究代表者

ドゥングバト エルデネツォグト  国際医療福祉大学, 医学部, 講師 (00823105)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード原発性胆汁性胆管炎 / 原発性硬化性胆管炎 / ハスカップ
研究実績の概要

本研究では、原発性胆汁性胆管炎(PBC)および原発性硬化性胆管炎(PSC)モデルマウスに対するハスカップ果実抽出物の改善効果を調べる。
まずPBCモデルマウスに対するハスカップ果実抽出物の効果を調べる研究では、当初は同モデルマウスとして遺伝子変異マウス(dnTGFβRIIマウス)を使用する予定であった。しかし、供給元であるJackson Laboratoryにて同マウスは凍結卵による保存に移行してしまったため、2-octynoid acid (2-OA)-bovine serum albumin (BSA)モデルを使用することとした。浜松医科大学肝臓内科が同モデルを使用した実験の経験を有しているため、動物実験を同教室に依頼し、現在進めている。2022年5月にマウスの屠殺を行う予定である。具体的な実験内容としては、上記PBCモデルマウスを①コントロール群、②ウルソデオキシコール酸群、③低用量ハスカップ群、④中用量ハスカップ群、⑤高用量ハスカップ群に分け、8週齢時に屠殺して、組織病理学的、分子的、血清生化学的解析を行う。
PSCモデルマウスに対するハスカップ果実抽出物の効果を調べる研究では、Abcb4-/-マウスをモデルマウスとして使用する。雌雄のAbcb4+/-マウスを2021年9月に搬入し、交配を行ってAbcb4-/-マウスを得た。さらに雌雄のAbcb4-/-を交配し、繁殖させている。現在、実験に使用するマウスを得るための交配を行っているところである。群分けはPBCモデルマウスの実験と同様に行い、組織病理学的、分子的、血清生化学的解析を行う。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

DNA組換え実験計画書および動物実験計画書の承認に1年以上の期間を要したことが研究の遅れの主な要因である。また、新型コロナウイルス感染症の影響により実験の遂行が困難な時期があった。

今後の研究の推進方策

PBCモデルマウスを用いた研究では、2022年5月にマウスの屠殺を行う予定である。マウス屠殺時に肝組織や血清を採取し、組織病理学的、分子的、血清生化学的評価を行う。PSCモデルマウスを用いた研究では、2022年5月に実験に用いるマウスが誕生する予定である。同年8月あるいは9月にマウスを屠殺し、組織病理学的、分子的、血清生化学的検討を行う。

次年度使用額が生じた理由

DNA組換え実験計画書および動物実験計画書の承認に1年以上要し、また新型コロナウイルス感染症によって実験を遂行できない期間が生じたために実験が遅れ、次年度使用額が生じ、科研費の期間を1年延長した。現在、動物実験が進行中であり、その遂行のために請求した助成金を使用する。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [学会発表] マウスの非アルコール性脂肪性肝炎に対する低用量エタノールの作用2021

    • 著者名/発表者名
      高橋芳久、渡部朱織、富樫有紗、渡邉雅人、エルデネツォグト・ドゥングバト、小林恭之、原田直樹、山地亮一、杉本圭一郎、福里利夫
    • 学会等名
      第110回日本病理学会総会
  • [学会発表] 非アルコール性脂肪性肝炎モデルマウスに対する少量エタノールの作用2021

    • 著者名/発表者名
      高橋芳久、エルデネツォグト・ドゥングバト、福里利夫
    • 学会等名
      第57回日本肝臓学会総会
  • [学会発表] Age-dependent sex difference of nonalcoholic fatty liver disease in TSOD and db/db mice2021

    • 著者名/発表者名
      Dungubat E, Kusano H, Maenishi S, Utsugi R, Tawara H, Ohkura N, Takanashi M, Kuroda M, Udo E, Hayata M, Furusato B, Fukusato T, Takahashi Y
    • 学会等名
      第11回国際医療福祉大学学会学術大会
  • [図書] Prime Archives in Nutrition2021

    • 著者名/発表者名
      Dungubat E, Watabe S, Togashi-Kumagai A, Watanabe M, Kobayashi Y, Harada N, Yamaji R, Fukusato T, Lodon G, Sevjid B, Takahashi Y
    • 総ページ数
      eBook
    • 出版者
      Vide Leaf

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公開日: 2022-12-28  

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