研究課題/領域番号 |
19K20125
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
進藤 大典 日本大学, 薬学部, 講師 (80748096)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | Ucp KOマウス |
研究実績の概要 |
本研究は、Ucp欠損(KO)マウスと野生型(Wild Type;WT)マウスを用いて、ヒト幼若齢期相当期間の運動によって体重のセットポイントが低くリセットされ、運動介入解除後の自由摂食・安静維持下でも体重増加が抑制されたメカニズムを解明するために、中高年齢相当期まで糖・脂質代謝指標や脂肪細胞サイズの推移を経日的に調べる。さらに、骨格筋UCP3の役割およびエネルギー代謝制御機構を明らかにするために、DNAメチル化解析ならびに骨格筋における遺伝子発現を網羅的に解析する。 上記の目的を達成するためには、Ucp KOマウスとWTマウスの匹数が数多く必要となる。そのため、本年度はジャクソン研究所より購入したUcp KOマウス5匹を用いて、交配を何回か繰り返し行い、実験に使用できるマウスを確保し系統維持させることに努めた。その結果、マウスの交配および系統維持させる方法、技術はほぼ確立することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ジャクソン研究所より購入したUcp KOマウス5匹を用いて、交配を何回か繰り返し行い、実験に使用できるマウスを確保し系統維持させることに努めた。その結果、マウスの交配および系統維持させる方法、技術はほぼ確立することができ、Ucp KOマウスの匹数を確保することができた。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、確立できたUcp KOマウスならびにWTマウスを用いて生理学的・生化学的および形態学的解析を行う予定でいる。さらに、UCP3遺伝子プロモーター領域におけるDNAメチル化解析、骨格筋における網羅的遺伝子発現解析を進め、骨格筋UCP3の役割およびエネルギー代謝制御機構を明らかにしていきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
当該研究の成果を学会発表や論文投稿をする準備ができていないため、旅費、人件費・謝金およびその他で使用することがなかった。 次年度はさらに、研究が加速することが見込まれるため、消耗品の購入が増えると予想される。具体的には、DNAメチル化解析に関わる試薬などである。
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