本研究成果より、必須アミノ酸の一つであるメチオニンがアレルギー性皮膚炎症状を軽減したことから、日ごろの食事によってアレルギー性皮膚炎は軽減可能であることが考えられます。しかし、実際にはメチオニンを日ごろ摂取しているにも関わらずアレルギー性皮膚炎に悩まされている方も多数おられ、この食事を介したアレルギー性皮膚炎の軽減法は十分に発揮できていないことが推察されます。そのため、その軽減法を調節する何らかの因子も考慮する必要があります。この点において、Selenbp1が調節する因子として見いだされたことは新規軽減法の確立の礎となることが期待されます。
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