研究課題/領域番号 |
19K20136
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 京都橘大学 (2022) 国立研究開発法人理化学研究所 (2019-2021) |
研究代表者 |
Hu Di 京都橘大学, 健康科学部, 助教C (60758580)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 慢性疲労 / レプチン / グレリン / ストレス / 内分泌調節 |
研究成果の概要 |
慢性疲労形成メカニズムを解明するために、独自のモデル動物を開発した。疲労負荷直後に、血中グレリンが上昇し、レプチンが著しく減少した。血中ACTH、a-MSHも上昇した。上昇したグレリンが視床下部のPOMC神経を抑制するが、疲労負荷後のPOMC下流のACTH/a-MSH上昇が、グレリンのPOMC神経抑制ができていない状態に示し、制御機能異常の可能性を示唆した。さらに、レプチン低下したモデル動物にレプチンの補充を行い、自発行動量が有意に回復した。レプチンが脳血液関門を自由通過できるため、補充による疲労回復の改善が、食欲中枢制御の変調を是正し、末梢介入でも慢性疲労を予防できる可能性が示唆された。
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自由記述の分野 |
行動生理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で使用した慢性疲労モデルにおいて、血中グレリンの顕著な増加、レプチンの低下、さらにACTHとa-MSHの上昇も認められた。食欲制御中枢では、グレリン増加によるACTHとa-MSHのネガティブフィードバックが作動しなかったことは、長期疲労負荷が原因と考えられ、食欲制御の異常が疲労の慢性化形成に密接な関係が明らかになった。レプチンの補充による自発行動量の有意な改善が、食欲中枢制御の異常是正によるもので、末梢のレプチン介入治療が慢性疲労症候群を改善・予防する可能性が示された。本研究の成果は、慢性疲労症候群の診断・予防・治療法の開発を大きく前進させ、疲労克服社会を実現する基盤を築く。
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