研究課題/領域番号 |
19K20138
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研究機関 | 公益財団法人明治安田厚生事業団体力医学研究所 |
研究代表者 |
兵頭 和樹 公益財団法人明治安田厚生事業団体力医学研究所, その他部局等, 研究員(移行) (60782563)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 高齢者 / 運動 / ワーキングメモリ / 近赤外線分光法 |
研究実績の概要 |
本研究は、高齢者のワーキングメモリ機能を高める運動条件の探索とその脳内機構の解明を目的としており、本年度は一過性や長期の運動教室の効果の検証をおこなう予定であった。しかし、本年度は新型コロナウイルスの流行により集団での運動指導や、長時間の拘束を伴う脳機能測定が困難であった。そこで、感染リスクを少なく実験を遂行する方法としてオンラインでの運動教室のシステム構築と実行可能性の検証を行った。16人の健常高齢者を対象に8習慣、自宅からタブレットとWeb会議ツールを使った運動教室を開催した。運動教室は平日朝20分間実施し、プロのインストラクターが低強度のリズム体操を指導した。結果、参加率は平均95%を超え、実行可能性の高いプログラムになっていることを確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルスの流行に伴い、研究計画通りの高齢者への運動指導やワーキングメモリ測定が困難であったため。
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今後の研究の推進方策 |
今年度の研究で、オンライン運動教室プログラムの実行可能性を確認できたことから、今後はオンラインでの低強度運動教室が高齢者のワーキングメモリ機能に与える効果をRCTで検証予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍で研究計画通り、高齢者に対する実験遂行が困難であったため、本年度は支出が少なくなった。 次年度は感染状況やワクチン接種状況を踏まえ、感染対策を十分に講じて実験を遂行する予定であり、測定機材・消耗品購入や測定場所レンタル、実験参加者への謝金、論文投稿費用などに使用していく計画である。
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